観葉植物が室内にあるだけで、お部屋にメリハリが生まれオシャレな空間になります。
実際にどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。代表的なものをご紹介します。
メリット・デメリットを考慮した上で、観葉植物を楽しみませんか?
観葉植物があると、それだけでお部屋がとてもおしゃれで美しくなります。どんなテイストのお部屋でもマッチするので、ほかの家具などインテリアの邪魔にならないのも魅力の一つです。ちなみに風水だと「生命力の象徴」とされるため、家の中を活気づけてくれる効果もあります。
シンプルなインテリアが好きだけれど、何となく殺風景だな…と感じる場合は、観葉植物をワンポイントとして取り入れてみましょう。
観葉植物は、フェイクグリーンとは異なり「生きている植物」です。二酸化炭素を吸って酸素を吐き出すという“呼吸”をします。
この呼吸をするときに、二酸化炭素と一緒にお部屋の中の有害物質を吸ってくれるため、お部屋の空気がいつもキレイな状態に保ちます。室内の空気に含まれる「有害物質」には、人体に非常に有害なホルムアルデヒドやトルエンなどといったシックハウス症候群の原因となる物質があります。
これらは家を建てるときに使われる材料だけでなく、家具などからも発生するため、知らず知らずのうちに家の中の空気が汚染されていることもあります。
観葉植物ならば、これらを吸って根っこから排出し、微生物に分解してもらえるので、空気の清浄化を図ることができます。
お部屋に緑があるだけで、心が癒されませんか。実際に、観葉植物の色である「緑」には、
・ストレス緩和
・鎮静作用
・疲れ目を癒す
などの効果があると言われています。
パソコンやスマホなどのディスプレイを見ながら作業する時、視野内に観葉植物があることで目の疲れが軽減すると報告されています。ディスプレイの横に飾ったり、観葉植物の数を増やすなどして緑視率を高めると良いでしょう。
観葉植物があるお部屋で暮らすと、生理的にも心理的にもストレスを軽減する効果があります。観葉植物が持つ癒し効果と言えば、「フィトンチッド」によるものがあります。フィトンチッドは、天然のアロマテラピーとも言われ、気持ちを穏やかにするだけでなく、殺菌・消臭作用も高く、よりリラックスできる環境を作り出してくれます。イライラしたり疲れやすかったりする場合は、ぜひ観葉植物を飾ってみましょう。
観葉植物には“調湿効果”もあります。部屋の湿度が低ければ葉っぱから出る水分の蒸散量を増やし加湿をしてくれます。逆に湿度が高ければ余分な水分を吸ってくれるという働きもしてくれます。
お部屋の空気が乾燥していると、肌荒れや目の乾燥、のどの痛みなど様々な不調を起こしやすいもの。一年中適度な湿度に保つために、加湿器に頼るだけでなく観葉植物を置いてみるといいかもしれません。
観葉植物を育てることで、お世話をする喜びや植物の成長を楽しむこともできます。朝起きたらカーテンを開けて太陽光を取り込み、窓を開けて換気をし、状態を確認しながら水やりや掃除をする。
このような生活を送っていれば、自然に生活リズムが整っていくでしょう。
また観葉植物は、春になると新芽を芽吹かせ、夏になるとぐんぐんと枝・葉・根を伸ばし、秋から冬にかけて徐々に活動を落としてお休みの時期に入ります。このような自然のサイクルが身近で感じられるのも、観葉植物を育てる魅力の一つです。
植物は水不足になると枯れてしまいます。仕事の関係で家を空けやすかったり、旅行で週末家にいないことが多かったりすると、観葉植物を枯らしてしまう原因に。留守が長引くときには、土に挿して使うタイプの給水器などで対策する必要があるでしょう。また、水のあげすぎにも要注意。枯らしたくない一心で水やりをしすぎてしまうと、カビを発生させる原因に。カビに気づかず放置してしまうと、アレルギーを引き起こす危険性があります。
虫は湿気のある環境を好みます。そのため、受け皿に水が溜まっていたり、水やりで土が湿っていたりすると、虫を寄せ付けてしまうのです。また、購入時点で虫が土の中に潜んでおり、そのまま家に持ち帰ってしまうというケースもあります。虫が棲み付きにくい土に植え替えたり、殺虫剤を購入したりする手間が必要になるかもしれません。
植物によっては、ペットにとって毒性のあるものがあります。例えば、アイビーという植物の葉や茎には多量のサポニンが含まれています。ペットがサポニンを口にすると、嘔吐や下痢を引き起こしてしまうのです。観葉植物には犬や猫に害のあるものも多いので、ペットを飼っている方は事前によく調べるようにしましょう。
植物は、昼に光合成を行い、夜は呼吸をします。光合成とは、二酸化炭素を取り入れて酸素を生み出すこと。昼間であれば、観葉植物は光合成を行うので、部屋の酸素濃度を高めてくれるでしょう。しかし夜になれば、植物は呼吸だけ行います。人と同じように酸素を吸って二酸化炭素を吐き出すので、部屋の酸素濃度が低くなるのです。とはいえ、植物は人間の200分の1程度しか酸素を吸わないので、息苦しさを感じることはないでしょう。ただ、酸素が足りない気がして不安になる方は、観葉植物を置かないほうが良いと思います。
観葉植物は、根詰まりを起こすと植え替えが必要になります。根詰まりとは、プランターの中が成長した根でいっぱいになることです。根が育ちすぎると酸素が全体に行き渡らなくなるので、根が腐って枯れてしまいかねません。植え替え時には、プランターを新調して土も新しいものを買ってこなければいけないので、なかなかの重労働に感じるでしょう。また、定期的に掃除することも大切で、億劫に感じてしまう場合もあります。
以上、観葉植物のメリット・デメリットをご紹介しました。
デメリットも考慮した上で、植物のある暮らしを楽しみませんか?
暑すぎる夏!近年、室内での熱中症発症が増加傾向にあります。室内の熱中症で怖いのは「いつの間にか熱中症にかかってしまっている」という状態が珍しくないということ。
今回はエアコンの効率的な使い方と節電しながら使うポイントをご紹介します。上手にエアコンを使用して、健康に暑い夏を乗り切りましょう!
室内が温まって、外よりも暑く感じる場合は、まず窓を開けたり、換気扇を回したりすることで温まった空気を外へ逃してから、エアコンをつけましょう。空気を出す方向(窓や扉のある方向)に向かってサーキュレーターを置くと効率的に熱を逃がすことができます。
温度計や熱中症計で室内環境を確認しながら、室内温度28℃を目安としてエアコンの温度設定を行います。設定温度を下げすぎないことも節電には大切です。夏場設定温度を1℃上げると約13%省エネになります。
風量は「自動」に設定すると、効率的に調整されます。暑く感じる場合は設定温度を下げるのではなく風量を増やしましょう。また、冷たい空気は重たく下にたまるため風向は天井に対して上向き(もしくは水平)に設定しましょう。
エアコンとサーキュレーターを併用することで、設定温度を下げなくても、室内をむらなく涼しくすることができます。
サーキュレーターはエアコンの下に置き、上向き(エアコンと同じ風向き)にしましょう。
フィルターにほこりがたまっていたり、内部が汚れていたりすると冷房効率が悪くなり、余分な電力を使ってしまいます。1年間掃除をしていないフィルターでは約25%も電気代がアップしてしまいます。目安としてフィルターの掃除は2週間に1回、内部の掃除も定期的に行うようにしましょう。
窓周辺から入ってくる熱を減らすことで、室内の温度上昇を抑え、省エネにつながります。窓の外のすだれやよしず、シェードなどを使って直射日光を遮り、室内ではカーテンを使用して断熱効果を上げましょう。
室外機は外気を吸い込み、室内の熱を吹き出すことで、熱交換を行っています。室外機の周辺を涼しく保つことで、排熱がスムーズにでき、冷房効率が上がります。室外機周辺に物は置かずに風通しを確保し、日よけ、すだれ・よしずを使って室外機に直射日光が当たらないようにしましょう。
出来るだけエアコンを使用する部屋を決め、その部屋を効率的に涼しい環境にすることも節電に効果的です。
体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」ができていると、熱中症になりにくくなります。暑熱順化には無理のない範囲で汗をかくことが大切です。日常生活の中で運動や入浴をして、汗をかき、体を暑さに慣れさせましょう。
また、バランスの良い食事としっかりした睡眠も暑さに負けない体づくりには大切です。暑いからと食べやすいものだけを食べるのではなく、バランスの良い食事を心がけ、睡眠環境を整えることで、質の良い睡眠をとりましょう。寝ている間にも水分は失われるため、就寝前後には水分を補給するようにしましょう。
ネッククーラーや冷却タオル、保冷材や冷えたタオルなどを使って体を冷やしましょう。首の両脇は皮膚の近くに太い血管が通っているので、効果的に冷やすことができます。うちわや扇子、ポータブル扇風機などと一緒に使うこともおすすめです。
庇、すだれやよしず、シェード、植栽、壁面緑化で外からの熱を遮ることも大切です。保水性の高い素材や水滴を活用したパネル・ルーバーで蒸発冷却し、エネルギーを使わずに冷却する方法(パッシブクーリング)もあります。
また、敷地内や家周辺で打ち水をすることも、涼しい環境を作ることにつながります。打ち水を行う場合、まいた水がすぐに温められて蒸発してしまう昼間の時間よりも、朝や夕方などに行う方がおすすめです。
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